解説 「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020 年版」のポイント 鎮痛薬の選択がWHO 三段階除痛ラダーから変更 ガイドラインに準じつつ個々の評価が重要
横浜南共済病院 馬渡弘典氏
インタビュー COVID-19 と緩和ケア感染対策的にNGとされた緩和ケア 多様な工夫を続け患者さんに伴走
永寿総合病院 廣橋 猛氏
信州大学 間宮敬子
橋本内科クリニック 橋本泰樹
日本M&Aセンター 西山賢太
年間102 万人が罹患し、38 万人が亡くなるがん。生活習慣改善による予防、早期発見と治療の重要性に加えて、がんと診断された時からの痛みの緩和が不可欠である。この痛みの緩和とは、がんの直接的な痛みや化学療法による痛み・しびれといった身体的苦痛はもちろん、がんに対する不安や怖れ、怒りなどの精神的苦痛、仕事上や家庭内の問題、経済的な問題といった社会的苦痛、生きる意味への問いや死への恐怖などのスピリチュアル・ペイン─これら４つの痛みを包括した全人的苦痛の緩和である。本特集では、日本緩和医療学会がん疼痛の薬物療法ガイドライン改訂WPG メンバーである専門家に、「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020 年版」の要点を解説いただくとともに、昨春、COVID-19 のクラスターが発生した永寿総合病院の緩和ケアセンター長に、COVID-19 と緩和ケアについて伺った。（編集部）
